大学入試に英語民間試験が既に導入されています。
英語民間試験には種類がありますが、IELTS利用の場合は、IELTSのスコア(成績)を大学へ直送する必要があります。
スコアを大学へ直送する???
初めてのことで戸惑いました。
IELTSはケンブリッジ大学等が運営している英語資格テストで、日本では英検が運営しています。日本語サイトですので、申込方法などは比較的簡単で、受験後の結果もすぐに郵送されてきます。
IELTSの試験申込方法と(少し分かりにくい)IELTSスコアを大学へ直送する方法について詳しく説明します。
Contents
IELTSとは?
IELTSは英国発、主に大学入学時の英語力を測定するためのテストです。
最近は急速に需要が拡大し、Academicテストはほぼ毎週土曜日に開催されています。
ただし、キャパが少ないのか?すぐに満席になることが多いので、早めに申込することをおすすめします。
(初回の日程変更手数料は無料ですので、とりあえずの申込もありです)
英検同様、受験会場を選べないのが難点です(TOEFLは選べます)
日程によっては、2日連続で試験があります。
拘束時間が長いので2日間に分けた方が良い方、1日で全て終えたいなどご自身に合うスタイルで選べます。
IETLSの対策やおすすめの教材、またスコア算出方法についてはこちらの記事をご参照ください。
IELTSの申込方法
公式サイト→「紙と鉛筆で受験する」の「申し込み」をクリック
IDとパスワードを入力して「ログインして、お申し込み」をクリック
※初めて申し込む方は、「IELTS IDをお持ちでない方」より会員登録をしてから申し込んでください。
「希望受験地」を選択します。
※2DAYは2日に分けて試験を行います。
「受験モジュール」を選択
※通常大学へ提出するIELTSスコアは「Academic」です。
大学の募集要項でご確認ください。
「希望受験日」を選択
オレンジ枠の「残席状況一覧」をクリックすると、受験日ごとの残席が分かります。
直近の都心会場は満席です。どうしても受験したいときは2DAYを選択するか、場所を変えるしかありません。
AO入試の出願ピークが10月ですので、特に10月前半までの日程は大変混み合います。
早め早めに予約することをおすすめします!
住所などの個人情報は会員登録をした際のデータが自動的に入力されているので入力不要です。
パスポート情報を入力
会員登録時に登録したパスポート情報と照会しますので、差異があると先に進むことができません。
またこちらのパスポート情報は、当日の受付の際にパスポート原本と照合されます。
「職業分野」は「Other」を選択
入力欄に「Student」と入力
「職業レベル」は「Student」を選択
「学校名(高校)」を入力(ローマ字)
「受験理由」は「Other education purposes」を選択
「渡航予定国」は「Other」を選択
*印の選択項目が少し分かりにくいので説明しましたが、他の選択肢を選択しても受験自体に影響はありません(適当に選択しても問題ないということです・・・)
「最終学歴」は「Secondary up to 16 to 19 years」を選択
「受験確認書の言語」は「Japanese」を選択
※大学の募集要項で「英語」が指定されている場合は、「英語」を選択
住所など個人情報は登録した際の情報が自動的に入力されています。
変更がある場合は、マイページ→登録情報の変更から変更してください。
同意の2ヶ所に✔を入れて「次へ進む」をクリック
支払情報は「クレジットカード」か「コンビニ支払」を選択して入力
「次へ」をクリック
この後最終確認画面となり、受験申込完了です。
受験確認書のダウンロード・受験内容確認・変更・キャンセル
ログイン画面に戻り、IDとパスワードを入力
「ログインして、マイページを開く」をクリック
「残席状況一覧」「受験確認書のダウンロード・受験内容確認・変更・キャンセル」が表示されます。
「受験確認書のダウンロード・受験内容確認・変更・キャンセルする」をクリック
試験当日に必要な受験確認書をダウンロードできます。
もし日程変更をしたい場合は、初回は無料で日程変更ができます。
例えば、申し込んでいた日程では都合が悪くなった、受験したい場所で空席が出たなどの理由で日程変更ができるのは非常に助かります。
申し込んだ試験をキャンセルすることも可能です。
その場合の費用は6,300円かかります。
IELTSは受験料が高いですが、変更、キャンセルができるのは便利です。
スコアを大学へ直送するとは?
AO入試に限らずですが、大学入学共通テストでも英語民間試験(4技能試験)が既に導入されています。
その際に必要なのが「スコアを大学へ直送する」ことです。
例えば、こちらは法政大学のGIS学部の募集要項(S基準)です。
一例として抜粋すると
出願資格を証明するために、スコアを大学へ直送しなくてはなりません。
前記事でも触れましたが、証明書は全て原本が必要です。
1校だけ受験するのであれば、原本を送付しても良いですが、数校併願する場合は、スコアを直送することになります。
IELTSスコアを大学へ直送する方法
IDとパスワードを入力→「ログインして、マイページを開く」をクリック
「残席状況一覧」「新規受験登録」が表示されますので、下の方へスクロールします。
「試験結果閲覧・証明書発行」の「発行する」をクリック
今まで受験した試験結果一覧が表示されます。
送りたいスコアの「証明書発行」欄の「Request」をクリック(黄色枠)
※「証明書発行履歴」で過去に直送した内容を見ることができます。詳しくは後述します。
下の方へスクロールして「発行依頼」の「宛先追加」をクリック
宛先を入力します。
「大学名・学部名・住所」は全て英語で入力します
最後に「送付情報」が表示されます。
Ordinary mail: 普通郵便 (無料)
Registered mail: 書留郵便(1,600円)
通常依頼後4日以内に発送すると記載がありますので、時間に余裕がある方は「Ordinary mail」を選択してください。
お急ぎの方は「Registered mail」(費用1,600円)を選択してください。
「送付方法」を選択して「登録する」をクリック
電子送信(オレンジ枠)については後述します。
電子送信する場合
大学によっては、郵送ではなく電子送信を指定される場合があります(主に海外の大学など)
電子送信を希望する場合は、上記オレンジ枠の「要望」欄に送り先の「大学名・学部名」と「電子送信希望」と入力します。
見過ごしてしまいがちですが、IELTSの最初の画面で説明されています。
送信履歴を確認する
「試験結果一覧」の「証明書発行履歴」の「Confirm」をクリック(緑枠)
下記には3件の履歴があります。
「Details」をクリックすると送り先情報等を確認することができます。
費用
発行手数料は下記の通りです。
5通まで無料なのは良心的ですね(ただし受験後1ヶ月以内)
私の依頼履歴には、1件だけ1,100円の費用がかかっています。
これは受験後1ヶ月を経過してから直送したので、1,100円の費用が発生しました。
原本証明済とは?
IELTSスコアの提出は原則として「原本」の提出を求められますが、大学によっては「原本証明済」という方法で提出することができます。
こちらは学習院大学の募集要項です(2020年度)
a.は「原本証明済」という方式で、
IELTSスコアの原本を高校で証明してもらい、コピーしたものに学校印を押印したもの
の提出が認められています。
この場合は、子どもが直接学校へお願いして証明してもらう形となります。
娘の高校では、原本証明済の対応もスムーズに行っていました。
ちなみに2020年度はb.の方式を認めている大学が結構ありました。
IELTSのスコア原本を大学に直接持参して証明してもらう方法です。
直接持参するので確実ではありますが、コロナの影響がありますので、この方式が認められるのかどうか不明です。
大学にご確認ください。
終わりに
IELTS公式サイトから直送を依頼すると、登録メールアドレス宛に確認メールが届きます。
確認メールが届くと安心してしまいますが、大学側にスコアが到着しているとは限りません。
1週間ほどしてから大学の入試センターにスコアが到着しているか電話で確認することをおすすめします。
未着で書類不備になってしまっては元も子もありませんから。
実は最初の頃、IETLSの直送方法をよく理解しておらず、郵送で依頼をかけてしまい、その後電子送信にやり直したことがあります。
大学の入試説明会では「何度スコアを送っていただいても構いません」とおっしゃっていたので、未着よりは何回もスコアが届いた方が良いです(笑)
私は同じ大学に2回同じスコアを直送しましたが、全く問題ありませんでした。
最高スコアが出るのが出願直前になることはよくありますので、出願に間に合うスケジュールで、確実にスコアを直送できるようご注意ください。
以上で総合型選抜入試、大学入試に関連する記事は最後となります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。